前回からの続きです。(
前編を読む)
「おい!・・おいっ!」仕切りの薄いカーテンを挟んで2メートルほど離れているメンバーを呼ぶが
大音量のBGMのせいで私の声は全く届かない・・
”仕方がない”私は席を立ちあがった。
「どうしたの?」女の問いかけを無視して、私は各メンバーの席をまわり
「よく聞け、とにかくこの店から出るぞ!早く!・・いいからっ!」私の真剣な表情にメンバーも席を立ちあがった。
出口までは3メートルほど。すぐそこに出口は見えている。
”このまま素知らぬ顔をしてそっと出よう”だが店内にはカメラが設置されていたのだろう。
すぐさま店員が出てきた。
その店員の人数・・7人!出口を塞ぐように黒服の店員が立っていた。
「お客さん・・・どうしました?」店員は表情も変えずにそう言った。
”ここで動揺したら、こいつらの思うつぼだ”「どうもしてないけど、ボッタクリ店だとわかったから帰るだけだ。」私は腹を括った。
この状況に、メンバー達はすっかり酔いが覚めたようだった。
「お客さん、困りますよぉ・・払ってもらわないと・・!」”一か八か・・やるか。。”「おいおい・・少なくとも1人、1万2千円払ってるだろ、あっ!?」「席に座っただけで、こっちは帰るって言ってんだよ!ありがたい客だろぉ~コラぁ!」勢いに任せて言葉をまくし立てた私。
そしてとっさにメンバーの腕を引き寄せ、がっちり腕を組んだ。
まるでラグビーのスクラムのように。汗
さらにすかさず、
「早よ、どけや~!警察呼んだろかぁ!ウリャアア~!」黒服の1人を押しのけるようにして強行突破を決行した。
すると、なんと意外にもあっさりと成功した。
だが、まだ安心は出来ない。何故なら・・
黒服が追いかけてくる可能性があるから!店の出口で私はさらに叫んだ。
「とにかくあの交差点まで走るぞ!」そして店から20メートルほど走った。
振り向くと、黒服は追いかけてこなかった。
とりあえず安堵のため息をつく私。
というわけで、1人あたり1万2千円×3人分
ボッタクリ被害総額 計 3万6千円也あのまま勢いでサービスを受けてたら一体いくらボッタクられてたのでしょう。
我々は見事に最小限の被害額で逃げ切ったのです!
めでたし、めでたし!?苦笑
みなさまも店選びには気をつけましょう。 笑
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いやー、ぼったくり店怖いですね。