風俗と嬢と客と

こんにちは、ひでです。
最近、改めて痛感するといいますか、
改めて厳しい現実を知ったといいますか・・。

“あぁ、面白いなぁ”

と体感し実感したことがありまして。
それは知人とスナックへ行った時のこと。
その知人は渋めなイケメン。
そして、スナックの女性といえば、
そのほとんどがいわゆる“ワケあり女性“
シングルマザー率がとても高い。

スナックに来る常連客の中には、
そんな女性達に本気で恋をして通う人もいる。
スナックの子達は、知ってか知らずか、

お客さん達、みんな優しくていい人

なんて言ったりするが、そんなことはない。
常連客は好かれたいがために必死でいい人を
演じているのだから。
純粋にスナックを楽しんでいる客はとても少ない。
私自身、スナックは嫌いではない。
しかし、常連客になりたいとは思わない。
たとえ、好みのタイプの子が見つかったとしても。
とまあ、そんなスナックに知人と訪れた時のこと。
知人を“タカシ”（仮名）とする。
その店は初来訪。週末ということもあり、
店内は常連客であろう人達でかなり賑わっていた。
席に着くと女の子達の視線が一斉に集中した。
常連客を半ばほったらかしたような感じで
店内が一気に色めきだった。

“タカシ、すげぇ！さすがだわ！”

私達の席に着いた女性達はテンション高く、
タカシとばかり会話に夢中になっていた。
私と会話する時の露骨な興味のなさに、
私は思わず噴き出してしまった。

俺にも少しは興味もったフリをしろっ！
お・し・ご・と・でしょ！、お仕事だろうがっｗ

私の自虐的な暴言に女性達は爆笑していた。
いや、今やオッサンだからこんな感じだけど、
自分が２０代の頃なら心折れていますよ。
カラオケに没頭しちゃいますよ、ほんとに。笑

まあそんな感じで楽しんでいたのですが、
店内を見渡すと、私達の席からだいぶ離れた
席にいた綺麗な女性と目が合いました。

“あの子がこの店のナンバーワンか。”

（以下：ユリ（仮名））
私と目が合うと常連客の目をよそに、
軽く会釈をしてきました。
しばらくしてユリちゃんの方を見ると、
まだこちらを見ています。
時々、常連客に話しかけられても、
視線はこちらを見つめたまま。

私達は２時間で会計をしました。
帰り際、私達の席には着かなかった
ユリちゃんが見送ってくれました。
すると、タカシが口を開きました。

君、名前は？俺タカシ。
そろそろ店も終わりでしょ？
外で待ってるからよかったら１時間だけカラオケ
しない？ずっと気になってたんだけど、
席に着いてくれなかったからさ。
客とアフターあるなら諦めるけど。

私はそれを聞いて、

“えっ、いきなり誘うの？いくらなんでも
来るワケないだろ〜。お前なぁ常連客っていうのが
居てだな、たいていはアフターの約束を・・“

え〜、ホントですかぁ！
どうやってアフター断ろうかなぁ

“はっ？マジかっ！なんだこれっ？”

ユリちゃんと何も会話していなかったのに、
帰り際の一言で、ナンパに成功したタカシ。
そして、あっさりとカラオケを楽しんだ。
その後、ユリちゃんの仕事が休みの日も、
普通に会っているタカシ。
私も何度か一緒に酒を呑んだが、
ユリちゃんの目は完全にタカシに惚れている。


私は改めて思いましたよ。

イケメンって楽に生きてるよなぁ！

って。女に苦労してないなって。
もうね、たくさんの金をつぎ込んでいる常連客が
不憫でならない。あの時、ユリの隣にいた、
小太りの常連客が夢見ているであろうことを
タカシは一瞬で実現してしまうのだから。
この事実をあの常連が知ったら何を思うのだろう？

さらに後日、タカシとユリと呑んだ時、
すぐに私はいつもと空気が違うのを察した。
ユリがトイレに立ったのを見計らい、

なぁ、タカシ、もしかして・・したの？

すると、タカシは微笑んだ。
風俗でしか発散できない私からすれば、
羨ましすぎて気がおかしくなりそうな話だ。苦笑
タカシは既婚でユリは才色兼備なバツイチ子持ち。
本当にあっさりＳＥＸしちゃって羨ましい。

でも、その一方、ユリってバカだなと。

私は子供のことがいちばん大事

そう言ったことがある。
しかし、今の関係を始めてしまった以上、

一時の女としての幸せはあれど、
本当の幸せはやってこない。

寂しいから恋愛をする、それは否定しない。
しかし、一瞬の安らぎの後の虚しさの方が大きい。
その虚しさを埋めるために、また抱かれる・・
そのループがあるだけで、むしろ幸せからは
遠ざかっていくだけなのに。


人生って苦しくてバカバカしい。
だから、誰かの温もりが必要なのかもしれない。
そんなことを全部ひっくるめると、

人生って、おもしろい。


そう感じる、今日この頃なのです。(*^_^*)


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• 【2018-08-17(Fri) 11:21】 | 
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