風俗と嬢と客と

これまでに多くの風俗嬢と出会ってきました。
出会いがあれば別れもある・・。
（表現が綺麗すぎますかね？）

ここで、私の体験談を紹介します。
私が何年もお店に会いに行かないにも関わらず、
月平均１〜２回、連絡をくれる嬢がいました。
嬢とは東日本大震災前からそんな関係。

ひでちゃん元気？

の第一声から始まるのがいつものパターン。
会話の内容はほぼ他愛のないものでした。
いきなり写メを送ってきたと思った直後、
電話が鳴る。

ねえねえ、ひでちゃん！
今、買い物してるんだけどさ、
どっちの下着がいいと思う？

とか、

お客さんがケーキくれてさ、
胸やけしてるよ・・。

とか。他にお客なんていくらでもいるはずなのに、
風俗の仕事の合間などにも電話をくれる子でした。
時々、

私の家の近所に美味しいうどん屋が
できたから一緒に食べに行かない？

など誘ってくれることもありましたし、
ちょっとしたプレゼントをくれることも。
かといって、恋愛関係のような甘い空気があった
わけでもありませんでした。
出会った当初は私に下心はありましたが、
普通に電話で会話したりしていると、
なぜか、そのような感情は薄れてしまいました。
そして、出会ってから半年ほど過ぎた頃、
私は電話中にこう切り出しました。

あのさ、ずっとモヤモヤしてたんだけどさ、
俺はあなたを友人だと思っているから。
だから、お店に会いに行くことはないと思う。

すると彼女は、

私も別にそんなつもりじゃないし！
改まって言われると変な感じ〜　笑

彼女とは以降も変わりない関係が続きました。
それからさらに数年経った或る日のこと。
彼女からの電話。

“今日はどんなくだらない話をするのかな？”

なんて、少しワクワクして電話に出てみると、

ひでちゃん、お店に来れない？

と冗談交じりに言い始めました。
私はもちろん冗談交じりに断りました。
が、この瞬間、

“冗談でなく本気かも・・”

と感じました。少し切なくなりました。
そして彼女の状況が心配にもなりました。
それから２週間後。またお店に誘われました。
私は断りつつも、

だったら時間決めて直接会った方が
そっちにとってはお得じゃない？

と冗談を言うと、

ん〜、お店に来れない？

と彼女は粘りを見せてきました。
私はいろいろと葛藤しながらも結局、
それは無理だとハッキリと断ることにしました。

“俺はあなたと友達でいたい”

これに異論を唱える人もいるかもしれません。

風俗で出会ったくせに綺麗事いうの？

と、そう思うかもしれません。
もちろん私の頭にもそれは過りましたが・・
でも、今まで彼女と普通に関係を築けていた。
それを大切にしていたのも事実であり・・。

すると、さらに翌週はLINEが。

“ひでちゃん、いつ来れる？”

私は会いに行くと断言していません。
むしろ断っていたのに・・。
私の中で友情という糸が切れる音がしました。
彼女に対し怒りは全くなく、

“これで（関係が）終わってしまうかも。。”

というグッタリとした気持ちでした。
私がどう返信しようか半日ほど迷っていると、

“返信しないのは失礼だよ！”

と、彼女から怒りのLINEが・・
その一文を見て返信する気力を失いました。
返信したところで、また営業をかけられるか、
彼女が不機嫌になるだけかな？と。
それでも一応、

“ごめん・・無理だよ。”

その後、何度か着信がありましたが
私は一切、電話に出るのをやめました。

人の気持ちは時の流れとともに変わってゆくもの。

私は彼女に対し怒りを抱くことはありません。
虚しさと寂しさと、気がかりと。

出会いは一期一会。
皆様、春ですよ、春。出会いと別れの季節。
お気に入りの嬢がいるなら春を届けてみては？


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• 【2018-04-09(Mon) 17:10】 | 
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