分け合うこと　−　１１．ミサの傷が見えた日ー

過呼吸も落ち着き、ベッドで眠るミサ。
私は彼女を包み込むように抱きしめている。

“バツイチ・・ということは、家庭環境か？
前夫からのＤＶ？が過呼吸の原因？どっちだ？“

そんなことを考えていた時、かすかに寝言が・・

“ん？なんて言ってるんだろう？”

彼女の声に集中する私。

ん、ふぇ〜ん、ごめんなさい。

何かに怯える子供のような声で泣いていた。
セクシーなボディーも小刻みに震えている。

“起こしたらまた過呼吸か？”

どう対処すべきか悩んだあげく、
彼女の髪をそっと撫でながら、
耳元で小さく囁いてみることにした。

ミサ・・怖いの？怖かったの？
ひでがいるから、もう大丈夫だよ・・

子供をなだめるかのように。
私の対応が正しかったのか判らないが、
５分ほどすると彼女は落ち着きを取り戻した。
そして、目に溜まった涙に違和感があったのか
ミサは目を覚ました。

あっ・・ひでさんの家ですよね？

うん、そうだよ。だから大丈夫だよ。

私、怖い夢みてました・・

彼女の髪をそっと撫でながら額にキスをした。
そして、私は核心を囁いてみることにした。

・・ダンナからのＤＶが原因？

ミサは無言のまま、ゆっくりと頷いた。

ひでさんに正直に話したい。あのね、

しーっ。
一気に全部話そうとしなくていいよ。
な〜んとなくは、わかったから。笑
ミサがちゃんと話せそうな気持ちの時に、
少しずつ教えてくれたらそれでいいから。
第１話、第２話、みたいなさ。笑
話したくない箇所は話さなくていいし。

ひでさん・・

ミサは静かに泣いていた。

ごめんなさい・・
涙が止まらなくなっちゃった。笑

ミサ、そんなに泣いたら折角の美人が・・、
もっと美人になっちゃうよ、ワーオ！笑

場の空気を変えるため、おどける私。
ミサは布団で顔を隠しながら笑ってくれた。

ミサ。俺さ、もっと一緒に居たい。
明日も仕事休んで一緒に居たいくらいに。

嬉しい、私も。でも、お仕事はちゃんと
行かなきゃダメですよ。

まあ例え話だからね。笑

微笑むミサ。
いつのまにやら深夜も深夜という時間。
お互いに眠いはずなのだが眠れない。

ミサ、酒でも呑むか。

二人で真夜中に一本ずつ発泡酒を呑む。
眠気もあるせいか互いに口数は少ない。
そんな状況で私が先に口を開いた。

今ね、なんとな〜く頭に浮かんでる事、
言ってもいい？

うん・・

デートのパターンって色々じゃん？
俺はね、ミサと色んな景色を見に行きたい。
山、海、滝、川・・洒落た都会のデートもいい。
でも、それよりミサと一緒に自然を感じたい。

なぜ私は、そんなことを言ったのか？
ミサの私服は、都心にいる洗練された感じで、
まるでファッション誌から飛び出してきたような
服装をいつもしていたから。ネイルも完璧。
隣に並んで歩くのが申し訳ないくらいお洒落。
私はもっとリラックスした彼女を見て見たかった。

えー！本当ですかぁ！嬉しいっ！

ミサのテンションが上がった。
そして私をベッドに押し倒したかと思うと、
キスを連発しフェラをしてきた。

お、おい、ミサ。このタイミングで？
んっ、はぁ、ん、ん、お口に出して・・

もうミサはお店の時とは全く違った。
舌使いも息づかいも吸引力も、感度も。
私がミサの口で果てるとアレを飲んだ。
フィニッシュしたのに、フェラを続行するミサ。

あぁ、ミサ。気持ちいいけどもう無理・・
いいのぉ、ひでさんの舐めたい。

ミサのアソコに触れるとぐっしょりと濡れていた。
指先で軽く刺激していると、

いやぁ、ダメ・・あっ、あっイクッ！

ミサは、ほんの数分で果ててしまった。
身体はピクピクと痙攣していた。
彼女の白く美しい肌、クビレやお尻。
私は自分でも驚くほどに興奮していた。
いつのまにか、ひでのひでは元気に回復。
うつぶせに寝ている彼女に寝バック攻撃。

あぁ！いやぁ！あっ、あぁ〜！

そのまま、生で突入してしまった。
最後は、彼女の腰のあたりに放出した。
ミサは丁寧にフェラで綺麗にしてくれた。
二人、そのままの姿で眠ってしまった。
翌朝、私はテーブルに合鍵を置くと、
ミサを起こさぬように仕事へ向かった。

これがミサと出会って１か月が経過する頃だったと
思う。多分。

☆おすすめ本

風俗と嬢と客と

分け合うこと − １１．ミサの傷が見えた日 ー

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